無限の可能性−。不織布の未来、わたしたちの未来
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不織布とは、 ●繊維を織ったり編んだりせずに、●一定方向またはランダムに重ね合わせそれを●熱や接着剤を用いて、あるいは繊維同士を絡み合わせてシート状にし、●さらにさまざまな加工を施し機能を付加したもの
と定義することができます。
不織布には、上の定義の●印の部分でさまざまな選択肢が生まれてきます。繊維は何を選ぶのか?長繊維?短繊維? どのくらい厚く? 頑丈にする?ソフトな手ざわり? 何を添加する?他の素材と組み合わせる?…。これら選択肢の多様さが、不織布の可能性を無限にしていると言うことができます。もともと持っている多孔質構造による通気性・ろ過性・保温性などの特長の他に、目的・用途に応じて製法の組み合わせや添加物の選択、多様な後加工により、さまざまな有用で新しい機能を付加することが可能です。
レザー状のもの
布状のもの
綿状のもの
紙状のもの
こうして、わたしたちの生活や産業のさまざまなシーンで、不織布は驚くほど広範囲に多量に活用されています。花粉症用のマスク、紙おむつ、CD-ROMのケースなどは、「呼吸はできるが、花粉の小さな粒子は通さない」「吸収性がよく肌触りも優しい」「キズをつけない」などの特長が活かされています。このような見なれたものの他にも、特殊衣料のアラミド繊維を使用した防弾チョッキ、土木関連の地盤補強用資材やタンカー事故などの際の油吸着材、医療用では白血球分離材や人工皮膚等まで用途が広がってきています。
私たち前田工繊は、不織布の可能性はもっともっと広がるものと確信しています。「もっと生活を快適にできるもの」「健康に悪い影響を与えない安全なもの」「きれいな水や空気・大地を守り、リサイクルできるもの」「バイオや情報通信など先端技術の中で役立つもの」等これらをテーマに、「ここをこうするとこういうものができないか」「これができるとあの分野が革新できる」…、不織布の可能性と未来について、いつも真剣に考えています。